下町情緒あふれる庶民的な街である浅草橋にある、ジャンルに捉われない創造性ある料理と選りすぐり
のワインをメインに提供するワイン食堂のデザイン。
1,2Fともに居抜きの状態をうまく活かしながら、カウンターや床は表情のあるラフな木や左官で仕上げ、壁や天井の塗装仕上げはウォームグレー色を基調にし、ショップカラーである印象的なグリーンを要所に入れることで空間を引き締めながらも素材の持つ味わいをより引き出すことができました。
木造2階建ての特長を活かすために屋根下地をむき出しにした開放的空間である2F。そこにアーティストによる絵などの作品が展示され、鑑賞しながらゆったりと飲食を愉しむことができます。
そしてワイン食堂としてのストーリーを来客に感じ取ってもらえるよう、1Fはオーナー夫婦がワインコルクを4000個以上貼り詰め、2Fは40箱以上のワイン木箱をばらして加工した板をヘリンボーン貼りしたアクセントウォールをデザインしました。(微力ながら、デザイナーである私も造作作業に参加!)
客席構成は1Fカウンター、テーブル、2Fテーブル、ベンチソファ。
新旧が交差している街ですが、根付いて新たな下町の名店となることを願っています。
店名/ワイン食堂 KAKOMI
業態/飲食店
場所/台東区柳橋
面積/13.43坪(44.32㎡)※1.2F合わせて
客席/1F 10席 2F 16席
工事規模/居抜きの(中)改装
インテリアデザイン/エヌオーデザイン 溝上彰司
グラフィックディレクション/エヌオーデザイン 溝上彰司
グラフィックデザイン/matricaria. 柴田篤元
アートワーク/ハラダエリコ